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こころの病とは?

こころの病とは?

「こころの病(やまい)」とは、さまざまな精神的・身体的ストレスにより脳の働きのバランスが崩れることで脳が機能不全を起こし、精神や身体の働きが不安定になることで、日常生活にまで支障をきたしてしまう病気のことをいいます。

こころの病になった場合は、体の病と同じように治療を受けることが何よりも大切です。適切な治療を受けることで回復しますので、そのためには心の病を知り、いち早く症状に気付き、そして専門機関で治療を受けることが大事です。

体の病と違い、心の病の中には、自分が病気であるという自覚がないものもあります。また、本人が苦しんでいても、周囲からはわかりにくいという特徴があるのも事実です。気づかないうちに無理をさせたり、傷つけたり、病状を悪化させているかもしれません。まずは、皆さんが「こころの病」を正しく理解することがとても大切です。

うつ病とは?

【症状】

思考力や意欲が低下したり、気分が落ち込み無気力になったりする状態が長く続くなど、精神的な不調が現れたり、睡眠障害や食欲不振、倦怠感など身体的な不調が長く続くようであればうつ病の疑いがあります。

悲しいことやストレスが重なると誰でも憂うつになったり気分が沈んだりしますが、時間が経っても自然に回復せず、「強く憂うつな気分」や「気持ちが落ち込む」といった抑うつ状態がほぼ一日中、それが長い期間続くというのはうつ病の代表的な症状です。

【原因】

うつ病にかかる原因ははっきりと解明されていませんが、生活環境や職場環境などによるストレスが引き金になりやすい傾向があります。また、うつ病は、気の持ちようやこころの弱さから起こるものではありません。脳内の神経伝達物質の減少によって引き起こされると言われています。

【治療】

うつ病にかかったときに大事なことは、専門機関での継続的な治療と、充分な休養をとることです。ただし、うつ病には種類があり、いわゆる “うつ状態” のみが現れる『単極性うつ病』だけではなく、気分が高揚して元気な状態が続く “躁状態” が現れる『双極性障害』と呼ばれるタイプもあります。この『双極性障害』は治療方法が異なりますので、必ず医師に相談し、適切な治療方法を見つける必要があります。

双極性障害とは?

【症状】

喜怒哀楽といった感情は誰もが持ち合わせていますが、それが正常の範囲を超えて気分が高揚しすぎたり、逆に落ち込みすぎたりすることが一定の期間継続するようであれば「双極性障害」の疑いがあります。

【原因・治療】

遺伝病ではありませんが、遺伝負因のある人が、ストレスなどの外的要因にさらされた際に発症すると考えられています。双極性障害はいったん治っても、放っておくと数年以内に再発することがあり、多くの場合、生涯にわたる予防治療が必要になります。

発達障害とは?

発達障害とは、脳の機能障害のひとつで生まれつき脳に発達上の特性(偏り)があることで、「社会性」「コミュニケーション」「興味・活動」といった分野において、なんらかの障害や困難がみられる状態をいいます。

発達障害の代表的なものとしては、「注意欠如・多動症(ADHD)」「限局性学習症(SLD)」「自閉スペクトラム症(ASD)」(自閉症、アスペルガー症候群<AS>、高機能自閉症<HFPDD>)などがあげられます。知的な遅れがみられない発達障害の場合は、本人や周囲も障害に気がつきにくく、必要なサポートを受けられていない人がたくさんいます。

さらに発達障害が複雑でわかりにくいのは、家庭や学校環境など二次的な心理社会的要因によっても障害のあらわれ方に違いがあったり、複数の発達障害を併発したりすることが多い点です。大人になってうつ病や不安障害などの二次障害や合併症をともなうケースも少なくありません。

発達障害は根本から治すというものではありません。しかし、本人や周囲が障害にいち早く気がつき、発達特性を正しく理解して適切に対応することで、能力を伸ばし、社会に適応しやすくなります。

「発達障害」は DSM-5 で「神経発達症群/神経発達障害群」に名称変更されました。本サイトでは多くの方がご存知の「発達障害」の名称を使用しています。

発達障害の図解

「ADHD」とは?

ADHDは Attention Deficit Hyperactivity Disorderの略で、日本語では注意欠如・多動症という発達障害のひとつです。主な症状は、不注意、多動性、衝動性の3つで、これらが通常の人よりも著しく現れ、日常生活や仕事上で大きな支障があると判断される場合、ADHDと診断されます。

ADHDの人の「不注意」とは、気を抜いたり怠けたりして起こるものではなく、本人が気をつけているにもかかわらず、自分の注意力をコントロールすることができなくなってしまうというものです。

ADHDは大人になってから発症するものではありません。患者さんは子どものころから症状に悩まされ、さまざまな努力をして状況を改善しようとしますが、なかなかうまくいきません。怠けている、悪気がある、親の育て方が悪いなどといった非難や誤解を受けることもあり、非常につらい思いをされています。ADHDは、かつては性格的なものと考えられていましたが、今は医学的な疾患とされています。

不眠症とは?

「不眠症」とは、なかなか寝つけない、夜中や早朝に目が覚めてしまう、熟眠できないなど睡眠の問題が続いており、日中にだるさや意欲低下、集中困難、食欲低下などさまざまな不調がみられ、生活に支障をきたしている状態をいいます。よく「睡眠時間が短いから不眠症だ」と心配される方もいますが、睡眠時間には個人差があります。不眠症の診断には、実際に眠った “時間” よりも、“眠れないために起こった生活の質の低下” がポイントになります。

こころの病を引き起こす場合も不眠の症状がある人は、うつ病などのこころの病にかかりやすくなることが分かってきました。睡眠による心身の休養感が得られなくなると、日中の注意力や集中力の低下、頭痛やその他の不調が現れやすくなり、意欲が低下すると報告されています。

環境を整えるなど、いろいろな工夫をしても不眠が続き、日中の生活にも影響があると感じたときは、できるだけ早めに受診しましょう。症状にあった睡眠薬を処方してもらい、一定期間、服用することも大切です。睡眠薬というと、依存症を心配して飲むことに抵抗を覚える人もいるかもしれませんが、現在、広く使われている睡眠薬では、用法・用量を守れば、依存の心配も少なくなってきています。うつ病などのこころの病に進行させないためにも、まずは薬の力を使って、しっかり心身を休めることが大切です。